【閉店】らーめん三刀流(九産大前)

 2020年の「ラーメン内田家」オープン以来、福岡の家系ラーメンシーンが加熱している。こちらは、京都の人気家系ラーメン店「麺家あくた川」の直営店。これまで家系の「麺家あくた川」とガッツリ系の「あくた川流」の2ブランドを展開して来たが、新たなブランド「らーめん三刀流」を掲げて福岡上陸。これまでの店舗同様に大学に至近の場所への出店は変わらない。
 東京新中野の家系ラーメン店「武蔵家」で修業を重ねた店主は、元々大分出身ということもあり、以前より九州への出店を考えていたという。当初はガッツリ系で出店予定だったが、新しい家系のスタイルでチャレンジ。通常の家系ラーメンは「白流」と名付け、マー油を浮かべた「黒流」や辛味を足した「赤流」など、バリエーションも用意した。
 スープは豚骨、鶏ガラをじっくり煮出したもので、通常の家系の取り方とは異なるが、キレのある醤油ダレと甘味のある鶏油、そして酒井製麺の細麺を合わせて家系スタイルに落とし込んでいる。やや甘めの醤油ダレに豚骨の髄感を感じさせるワイルドなスープは、豚骨ラーメンが愛される福岡の土地柄にも合っているだろう。チャーシューもしっかりと燻製されていて、強めの味わいのラーメンに合っている。
 内田家とはまた異なるアプローチの家系ラーメンが福岡に。福岡の家系ラーメンシーンがますます活況になっていくのは間違いないだろう。次回は黒や赤を試してみたい。

らーめん三刀流
福岡市東区香住ヶ丘2-11-28

JR鹿児島本線「九産大前」駅より徒歩1分


0コメント

  • 1000 / 1000