ラーメン かなで食堂(南福岡)
2011年、春日市にオープンしたニューウェーブ系の豚骨ラーメン店。2015年にセカンドブランド「中華そばかなで」を福岡市内に立ち上げており、そちらにはお邪魔しているのだが、恥ずかしながら本店は初訪問となる。黙ってしれーっと行ったのだが、店主の松尾さんが製麺されていて見つかってしまった。てっきり市内の方にいるのかと思っていたのでビックリ。本店に来られずのままだった非礼を詫びる。
基本メニューとなる「濃厚とんこつ」は、その美しいビジュアルにまず惚れ惚れする。美味しいものは美しく見える、というのが持論だが、間違いなく美味しいと感じさせるラーメンだ。粘度や濃度が高いスープだが、イヤなベタつき感やしつこさは一切なく、しなやかで歯切れもある自家製麺とのバランスも実に良い。化学調味料のみならずエキス類なども不使用とのことで、口の中に妙なものが残らずスッキリ感すら覚える。これだけ濃度があるのにスッキリ仕上げてあるのは凄いなぁ。途中で卓上の魚介ソースを加えると豚骨魚介に早変わりして楽しいのでオススメだ。
麺やスープ、具にいたるまで、ラーメンを構成する一つ一つのものに対して、しっかりと向き合い責任を持って仕込んでいるのが分かる良質な一杯。当たり前の事だが、それを出来ている店は意外に少ない。真面目に誠実に作られたラーメンに大満足。
ラーメン かなで食堂
春日市須玖南1-182
JR鹿児島本線「南福岡」駅より徒歩15分
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