麺 満福(中洲川端)

 2022年7月オープンの新店へ。券売機を間にして店の入り口が2つあり、左側はアジフライ定食を出す「食堂」、右側が昆布水つけ麺を出す「麺」に分かれており、一つの厨房で両方を調理する独特なスタイル。店内鰻の寝床のような狭小スペースで、麺の方は壁に向かったカウンター6席のみ。この環境で上げ膳据え膳がセルフ方式というのはかなり無理がある。

 ちょうどこの日の朝「ももち浜ストア」でアジフライ定食が紹介されていたので、食堂の方は常に行列。麺の方へはスッと入れたのだが、結局厨房は一つなのでオペレーションが絶望的に回っておらず、入店から30分以上経ってようやくつけ麺にありつけた。

 鰹が効いた熱々のつけダレは、美味しくは出来ているもののつけ麺のつけダレとしては特徴がなく調味も控えめなので、いささか物足りなさを覚える。麺は熊本の老舗製麺所、富喜製麺所の内麦全粒粉麺で、しっかりと茹できってあり美味しい麺。チャーシューなどの具材は一切入らない代わりに、揚げたてのとり天がついてくるのはユニーク。

 丁寧に作られていて商品そのものには好感は持てるのだが、如何せんシステムやオペレーションなど様々な点でストレスが上回ってしまい、この日は残念な印象。オープンして間もないタイミングでかつテレビに出たばかりだったので仕方ない。また落ち着いた頃に再訪してみようと思う。


麺 満福
福岡市博多区須崎町10-4‐2

市営地下鉄空港線「中洲川端」駅より徒歩7分

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