家系ラーメン 壱壱家(呉服町)

 11月28日オープンの新店にオープン初日にお邪魔。場所は築港エリア、サンパレスの向かい。那の津通りと大博通りの交差するあたりである。オープン日はラーメンが半額になるということもあって、店の前には常に外待ちが出来ていた。その行列が半額目当てなのか、それとも久々の家系ラーメン店登場を期待してなのかは分からない。いや、きっと半額目当てなのだろうなぁ。

 これまで福岡で本格的な家系でいえば、以前「六角家」があったことを思い出すが、現在だと壱六家や六角家での経験がある「入船食堂」や、新中野武蔵家系列の武道家出身の「無邪気」が、家系出身者ということになるが、どちらも家系を名乗ってはいない。また、豚骨醤油ラーメンには「西新海豚や」「麺処恭や」などがあるが、家系ラーメンとは言い難い。

 東京などで続発している量産型家系ではなく、店内でちゃんとスープを取っているような。とはいえ、背ガラのフレッシュ感に乏しい感じがしたので、この店のスープはおそらく取り切りだろう。家系ラーメンの場合は、骨を常時入れ替えて作るのが正統の作り方なのだ。そういう意味ではタレや鶏油のニュアンスも若干異なる。

 壱壱家という屋号と具のうずらの卵から、壱六家の流れを汲む店ではないか?とも邪推するが、キャベチャは六角家系であるし、それらの店との関係性は分からない。しかしながら、家系欲を満たすには十分な一杯。少なくとも前述した店よりも家系らしさを感じることが出来るだろう。


家系ラーメン 壱壱家
福岡市博多区大博町2-14
市営地下鉄空港線「呉服町」駅より徒歩10分

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