元祖ぴかいち本店(博多)
1977(昭和52)年、渡辺通に創業。1999年に現在の博多駅前に移転してからも、長年愛されている老舗は2019年に創業者が引退して代替わり。2020年には薬院大通に新店をオープンと、今もなお攻め続けている。
代替わりと共に本店の厨房を任されている河原靖彦さんは、一風堂創業者の河原成美さんの甥にあたる人物。一風堂や五行などで経験を積んだ後に独立し、千葉県市川市で「GR8(グレイト)」という店を営んでいた。その頃、何度となく店にも食べに行き、取材もさせて頂いたり一緒にイベントなどもやった古い仲間でもある。久々の再会が博多で、しかも老舗のぴかいちとは想像もしていなかった。
ぴかいちは皿うどんやちゃんぽんが有名だが、ラーメンももちろんある。昔懐かしいノスタルジックな豚骨ラーメン。軽めのスープにカエシが効いた、毎日でも食べ飽きない味。白胡椒や辛子高菜が似合うラーメン。新しく出来た薬院店でも食べたが、本店の方がよりシンプルであっさりとしている。麺は自家製麺で、これまでは店内で製麺していたが、今は薬院店の製麺室で作られたものを使っている。
このサイトはラーメンのサイトなので、ラーメンをメインに書いたが、この店の看板メニューは何と言っても「皿うどん」である。河原さんは福岡にいた頃もほとんど皿うどんを食べていなかったという。だからこそ原体験なくフラットに皿うどんと向き合える。この日もどうしたら突き抜けた皿うどんを作れるだろうかと質問された。ぴかいちの皿うどんがさらに美味しくなる予感がした。
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