零式 無邪氣(千代県庁口)

 2020年3月にオープンした、無邪氣の新店舗『零式無邪氣』へ遅ればせながらの訪問。知らないうちにパピヨンプラザが大和リース系の『BRANCH博多パピヨンガーデン』にリニューアルしていた。建物から作り直したのだなぁ。
 2012年の創業以来、着実に店舗を展開している無邪氣も早4号店目。零式という店名は今回初めて店舗立ち上げをした店長が自ら名付けたのだとか。店主の新島さんも厨房にいた。突然の訪問でビックリされていた模様。
 店は細長い作りでカウンターの他に奥にテーブル席も。施設的にもファミリー層が多いだろうから、テーブル席はマストだろう。メニューはこれまでの店舗と同じで、もちろん店内でスープを炊いている。
 家系で学んだラーメンを福岡の人に向けてローカライズ。2012年段階では家系をストレートに福岡で出す事はリスキーだったはずで、その選択は正しかったと思うし、その結果として、他にはないオリジナリティを持った豚骨醤油ラーメンが生まれた。こういう豚骨醤油はなかなか他には無いものだ。
 九州醤油ならではの甘さのあるカエシが特徴的で、いわゆる「甘いラーメン」の部類に入るが、意外と老舗の豚骨ラーメン店などにも通じる味わいがあって、それが福岡の人にも受け入れられたのではないかと想像する。博多ラーメンで定評のあるトリオ製麺にこのタイプの麺を作らせたのも素晴らしい。
 個人的には海苔が大判であって欲しいのと、ホウレンソウをトッピングに加えて欲しい思いがあるが、それだと家系ラーメンと同じだものね。ここまで来たら無邪氣スタイルを是非貫いて欲しいし、このパッケージでいつか東京に殴り込みをかけて欲しいと思う。

零式 無邪氣
福岡市博多区千代1-2-1 BRANCH博多パピヨンガーデン内
市営地下鉄箱崎線「千代県庁口」駅より徒歩10分

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