ぎょらん亭 本店(片野)
昭和21(1946)年創業、北九州小倉を代表する老舗。珍しい店名は八幡東区の料亭「魚藍亭」から取っており、料亭の次男が初めたラーメン店だから。2018年に経営母体が変わってからは初の訪問となるが、店の佇まいなど変わっていなくて一安心。ボロボロの暖簾も変わらない。2021年10月には東京にも進出しているが、東京を食べる前に今の本店を確認したくてやって来た。
ラーメンは3種類。豚骨の「十割(こってり)「と、鶏ガラとのブレンドの「二八 (ややあっさり)」、さらに濃厚な「どろ」。創業から続く基本の「十割ラーメン」は豚ゲンコツのみの濃厚なスープに、存在感のある中太麺。北九州のヤマニ醤油を使った甘みのあるカエシが印象に残る。厚切りの柔らかで味の染みたチャーシューも美味しい。
「どろラーメン」は圧力釜でさらに濃度を高めたスープにさらに甘めのカエシ。表面の泡は脂泡ではなく攪拌したもの。背脂のミンチが乗っている。麺は中太と細麺から選べるが、やはりここは中太を。普通の茹で加減でお願いしたが、やや硬めに上げてある。個人的にはもう少し茹でて欲しいところ。
概ね印象としては以前と変わらず。古き良き豚骨ラーメンのテイストはありながらも、濃度がしっかりと出ていて今のラーメンにも通じるものがある。東京で食べるのが楽しみになって来た。
ぎょらん亭 本店
北九州市小倉北区三郎丸3-6-29
北九州モノレール線「片野」駅より徒歩12分
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