博多ラーメン屋 一十(都府楼前)
太宰府市の「都府楼前」駅を降りるのは二度目になるだろうか。2019年10月、「令和の里」という副駅名がついた日に、坂本八幡宮へお詣りに行く時に使って以来のことになるので、およそ2年振りということになる。この一帯はかつて大宰府政庁があった場所で、歴史が今も息づいている。駅から散策がてら店まで向かうと、緑の山々を望むことが出来る。
こちらは1997年創業と、25年ものあいだ続く地域密着店。限定メニューや創作メニューも常時出していたり、他店舗とのコラボレーションやイベントも行ったりと、アクティブに活動されている店だ。私が主催した「福岡ラーメン望年会」にご参加頂いたお礼方々の初訪問となる。
二代目店主の結城さんに厨房を案内して頂いたが、巨大なバーナーに乗った五右衛門釜と羽釜の竈門、そして直角平ざる。古き良き博多ラーメン店のスタイルが太宰府の地に残っていることに嬉しくなる。バーナーの五右衛門釜で炊き上げたスープは程よい乳化具合で、コクもあって醤油ダレも効いている。しなやかな食感の細麺は博多製麺処によるもの。スープとしっかり絡み合う良い麺だと思う。
結城さんに勧められた山かけ。通常はラーメンに乗ってくるそうだが、ラーメンそのものの味も楽しみたかったので敢えて別皿でお願いした。昔の豚骨ラーメン屋にはあったという山かけは初体験だったが、麺との絡みも強化されて味も豚骨スープにマッチしている。身体にも良さそうだし、これは良いな。
声も大きくて明るく元気な営業も心地良く、気配り目配りもしっかりとしている良いお店だと思う。そうでなければ四半世紀も愛されるわけがない。
博多ラーメン屋 一十
太宰府市朱雀6-5-17
西鉄天神大牟田線「都府楼前」駅より徒歩9分
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