天龍ラーメン(酒殿)「ラーメン」500円

 福岡ネイティヴではない私は、糟屋郡と言われただけで遠く感じてしまう。しかし志免町などは福岡市に隣接していて、福岡中心地からだと市内よりも近かったりする。こちらは志免で半世紀近く続く人気店である。
 創業は1972(昭和47)年。祖父母が創業した店の暖簾を孫である若き二代目が受け継ぎ、実直なラーメンを作っている。直接祖父からラーメン作りの手ほどきは受けていないが、大学卒業後に人気ラーメン店の門を叩き数年間ラーメン作りを学んだ。
 羽釜を使った呼び戻しスープは、福岡屈指の重厚高濃度。骨粉を感じさせながらも丁寧に漉しているので、口当たりは滑らか。自家製低加水ストレート麺も混じり気のないスパッとした食感が心地良い。手切り肉厚の肩ロースチャーシューは、スープを邪魔しない名脇役。そのチャーシューを炙ったものを乗せた炙りチャーシュー丼も美味しい。
 麺は平ざるで上げたり、随所にノスタルジックさを感じさせるが、今の手法やアプローチを上手く応用して、丁寧に実直に作っているのが伝わる一杯。この手間暇や材料を考えたら、一杯500円という価格は安過ぎると個人的には思う。しかし「ラーメンは安くて美味しいものであるべし」という思いから、ワンコインという価格を守っている。

天龍ラーメン
糟屋郡志免町南里1-3-31

JR香椎線「酒殿」駅より徒歩20分

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