煮こみ 白金店(薬院)「もつ煮こみ」

 本店は平尾駅近くにあるそうだが、訪れたのは名店が点在する白金の一角にある支店。周りに店はあまりないので、暗闇の中にポツンとあるような。看板に書かれた「煮こみ」という潔い店名にまず打ちのめされる。ホルモン専門店で、煮込みだけではなく刺身も焼きもあるのに、煮込みをフィーチャーしたストレート過ぎる店名。そして飾り気の一切ない、シンプルな作りのファサード。もう店に入る前から間違いない安定感。

 関東の人間にとって、モツの煮込みは臭いものと相場が決まっている。主に城東エリアのガード下で、そのままでは到底喰えないような豚の臓物を、濃い味噌味でごまかすように野菜と一緒に煮込んだものがモツの煮込みだ。ビールで流し込むように飲み込むのが煮込みだ。
 しかし、この煮込みはどうだろう。新鮮な国産牛のプリプリとしたモツの旨味にあふれ、余計な野菜などは入らずに豆腐が添えられている。味噌味も控えめで、あくまでもモツの美味しさを引き出すための脇役に徹している。ビールのお伴はもちろんだが、おかずの一品としての存在感もあるし、何ならこのまま白飯の上に乗せて「モツ煮丼」として売り出してもいいほどだ。
 もちろん刺しも焼きもすこぶる美味い店だが、この煮込みを食べてしまうと他が霞んでしまう。またこの店に来た時は刺しも焼きも頼むのだろうが、この煮込みはきっとお代わりするだろう。白飯を頼んでしまうだろう。

煮こみ 白金店
福岡市中央区白金2-1-24
市営地下鉄七隈線・西鉄天神大牟田線「薬院」駅より徒歩5分

0コメント

  • 1000 / 1000